11月2日の朝日新聞の朝刊にこんな記事がありましたので、一部引用させて頂きます。
米グーグルで、セクシュアルハラスメントをした幹部が2014年に9千万ドル(約101億円)の退職金を受け取って辞めていたと報じられていたことを巡り、1日、全世界のグーグルで社員たちが会社から一時退出する抗議活動を行った。活動に参加した社員は数千人に上るとみられる。
世界各地の時間帯で、1日午前11時、大勢のグーグル社員たちがオフィスを出て、近くの広場や公園に集まり、「会社がセクハラをした幹部に9千万ドルを払うために、私は毎日懸命に働いているのか」といったプラカードを掲げ、会社に抗議した。社員たちはツイッター上などに、抗議活動の様子を次々と投稿した。この抗議活動は、数日前からグーグル社内で呼びかけられていた。米メディアによると、抗議はシンガポールなどで始まり、インド、ドイツ、ロンドン、ニューヨーク、シカゴ、そして同社本社があるカリフォルニア州のマウンテンビュー市などに広がった。参加者はニューヨークで3千人超、マウンテンビューでも数千人に上ったという。
記事を読んで思うこと
この記事を読んだ時は、あのグーグルが? と驚きましたが、同時に、このような記事の日本バージョンはなかなか聞いたことがないなと、ふと思いました。
どういうことかというと、日本の大企業のある会社がこの記事と同じように、幹部がセクハラをしたとして巨額の退職金を得ていたら、このようなストライキが起きたのか? ということです。
まあ、日本でこの記事のような驚愕の退職金をもらえる人は、おそらくいなのではないかと思いますが、金額よりも、社員の行動がとてもすばらしいと思いました。
このグーグル社員の行動は日本人も見習うべきではないのか?と思ったのです。
この話、アメリカと日本の国民性の違いと、一言で言えるものでもありませんね。
今回の抗議活動はシンガポール、インド、ドイツ、ロンドン、ニューヨーク、シカゴ・・・と様々な国で起こっている訳です。
グーグルは多国籍企業だと思いますから、どれだけの国別の社員が参加したか、わかりませんね。
これを読んで、グーグルの社員は会社に対し、自己主張をしていることがわかります。
セクハラも気をつけたいことですが、最近の日本ではブラック企業の方がよく話題に上がっています。
残業しすぎとかサービス残業の問題とかです。
企業側からほぼ強制的に仕事を強いられていては、一個人として断り辛いこともあるでしょう。
断り辛いこともわかりますが、やってしまうと自分の体を壊す原因になったり、精神が保てなかったりと不安定になるでしょう。
普通ではないと思ったときは、立ち上がって、意見しないと企業の力が大きくなりすぎてしまうのでは? と思います。
何もしなくても、社員のことを上の人が常に考えてくれていればいいのですが。
ほっといても、どんどん働きやすくなっているのであればいいのですが、全部が全部うまくいくというわけにもいかないでしょうね。
とても働きやすい職場がある一方で、びっくりするぐらい、独裁国家のような企業もあると思います。
僕もこれまで、様々な会社に努めてきたので会社によって「こうも違うのか」というとは何度も思ったことがあります。
法律で守られてる人権もあるし、仕事をすれば雇用主から給料は支払われなければなりません。
手当もろくに出してくれない会社の場合は、意見を述べることも時には大事だと思います。
ではまた(^^)